定休日でもないのに閉まっている公園の側の喫茶店。そこへ、久しぶりにや、たまたまや、日課で集まった人たち。中には15年間に離婚した夫婦、かなこ（林英世）日下（酒井高陽）の再会も。町は、一昨日公園で子供が見知らぬ大人から叩かれるという事件で少しざわついている。犯人は子供からの目撃情報で、サングラスをかけた大人だという。喫茶店に集まった人たちの中には、サングラスをかけた大人もいた…。そんな中、かなこの年下の婚約者吉田（上瀧昇一郎）に結婚詐欺疑惑が浮上する。また、自分の結婚は失敗してしまうのか…そんな不安の中、弟のひかる（太田清伸）とその別れた彼女千寿子（岡部尚子）の再会も絡み、子供を持つということを巡るそれぞれの想いに触れる事になる。
それぞれの想いやそれぞれの現在を抱えた夫婦や夫婦になれなかった者の再会を通し、一度味わった苦しみと再び向き合うことの辛さや覚悟、周りの優しさを描く。

岡部尚子

上瀧昇一郎、小池裕之、古谷ちさ、駒野侃
林英世、酒井高陽、太田清伸

劇団創立から、東京、大阪、二都市で上演。創立3年目にして、福岡でも上演し、以降、ほぼ毎回三都市公演を続け、2015年には四都市目、初の北海道で上演。毎公演、垣根なく楽しんでいただける事を心情に、おせっかい、勘違い思い込みから起こる騒動の中、煩わしくも大切な家族や仲間とのつながりを丁寧に描いてき、多くのお客様から好評を得ている。
第17回公演「となりのところ」で平成30年度大阪文化祭奨励賞受賞。